大久保混声合唱団の歴史

1957年9月(昭和32年)労音楽典講座修了生による合唱団のメンバーが激減し、解散することとなった。その解散の日、辻正行先生と出会い、 「"仮称"大久保混声合唱団」として47年にわたり指導を受け活動を続ける。

これまで、2004年より辻志朗先生、2008年より田中豊輝先生から指導を受ける。

2018年より指揮者として中村拓紀先生をお迎えし、70名近い団員と日々活動を続けている。

 

2007年までに全日本合唱コンクール全国大会17回出場、12回金賞受賞(シード権利獲得5回)、2003年には金賞、文部科学大臣奨励賞、カワイ奨励賞を受賞。2004年は金賞、愛媛県知事賞を受賞。第6回世界合唱シンポジウム(アメリカ・ミネアポリス)、東日本合唱祭(岩手県一関市)、水と緑の全国音楽祭(福島県郡山市)等に招待される。

 

大野和士指揮「プッチーニ:トゥーランドット」(95年)、シャルル・デュトワ指揮「メンデルスゾーン:真夏の夜の夢」(97年:N響6月定期)など数多くの名指揮者・プロオーケストラとの協演を成功させている。また、97年より毎年12月にはアンドレイ・アニハーノフ氏率いるレニングラード国立歌劇場管弦楽団と「ベートーヴェン:交響曲第9番」を、98年の「日本・アルゼンチン修好100周年記念」演奏会においては、アリエル・ラミーレス作曲「ミサ・クリオージャ」を作曲家自身のピアノ、彼の率いる民族楽器グループと協演し、本邦初演・大好評を博した。 2003年8月には大久保混声合唱団と韓国の新進気鋭の合唱団「音楽のある村」との日韓ジョイントコンサートをおこなった。

 

2007年には創立50周年を迎え、東京芸術劇場大ホールにおいて記念演奏会を開催した。

また、2017年には創立60周年記念演奏会を開催し、第一生命ホールにて「混声合唱組曲「水のいのち」」を演奏した。

 

レコーディングも数多く手がけている。朝比奈隆指揮によるブルックナー「ミサ曲へ短調」は日本ビクターからレコードとして発売され、多方面から賛辞の声が寄せられた。これまでに発売されているCDとしては「混声合唱組曲「心の四季」」「混声合唱とピアノのための組曲「しゅうりり えんえん」 」「東洋民謡集I・II」等。2003年~2007年にかけては髙田三郎作品のレコーディングを行い、「髙田三郎合唱作品全集"その心の響き"」として発売している。